2011年1月9日日曜日

WebSig新年会からの学び

昨日、WebSig一日学校で出会った仲良しメンバーに、特別ゲストとして講師の荒井さんを加えて新年会を行った。
終始下世話トークと素敵な学びが織り交ざりながら、バカみたいに飲んで笑った楽しい3時間でした。

ちょっとせっかくなので、そこでの学びを覚えているうちに簡単にまとめてみようかと思う。

そんな分かりきったことを今更wwwとか思われるかも知れないけど、関係なっす。



ディレクターは、外注業者やフリーランスのデザイナー、プログラマー、コーダーへの「感謝」を伝えることが重要だよね


よくある話として、「請けた仕事がいつの間にか公開されていた」という事、
デザイナーさんやコーダーさんってあると思うけど、それってとても悲しい。

制作畑の人間は、ただ作って納品しているだけでは達成感もくそもなく、モチベーションが上がらない。
さらに自分のデザイン、作り方がどうだったのか?ユーザーに刺さったのか?効果はあったのか?
現実、その辺りのフィードバックを得られる事ってほとんどないと思う。
もちろん、その辺りって秘匿情報なので、外部委託業者に情報提供する事が出来ないのは重々承知。

でもね、

「あのデザイン、とってもお客さんに好評でしたよ!」
「詳しい事はお伝えできませんが、客の売上結構上がったらしいですよ!」
「コーディングの作り方がキレイでシステム会社から感謝されちゃいましたよ!」

といったレベルで構わないので、一言もらえることが制作の人間にとってどれだけ嬉しいか。
世の中のディレクターの方は知っておくべきかと。
(偉そうwww)

納品してからしばらくして、たまたまググッた時に公開されてたら悲しいんですよね笑。
(さらに上流のゴタゴタによって世に出ないままポシャったりしたら泣けるw)


もちろんネガティブなフィードバックも同じくらい有益。

「今回のデザイン、クライアントには好評だったのですが、思ったほど効果が上がりませんでした・・
もしからしたらエンドユーザー目線が足りなかったかもしれませんね。」
「コーディングしていただいたデータ、ソースに統一感がなくてシステムに組み込む際にちょっと大変でした・・」
「あのプログラム、どうしてもサイトパフォーマンスが重くなっちゃいますね・・」

といった、言いたいけどとても言いにくい事ってありますよね。
でも、こういったフィードバックって、制作の人間としては、改善のための最高の情報なのです。
なので、絶対に伝えたほうが良い。
ただ、当然ながら伝え方によっては相手が気分を害してしまい、その後のやりとりに支障が出てしまうかもしれない。

そこで重要なのが、
「今回の結果はあなたのせいです」
と言うのはではなく、
「プロジェクトとしての課題ですね。一緒に改善策を考えましょう」
と言う事が必要だと思っています。

「デザインが悪いから効果が出なかった」
などどデザイナーを責めるのはアホだと思う。

WEBサイトとしての効果を出すためには、マーケティングを行い市場調査・ユーザー行動パターン調査を行い、
情報設計・導線設計をし、(諸々割愛)、デザインを作成し、WEBページとして制作し、
リリース前にプレス対応をし、リリース時の広告出稿/メディア掲載を行い、
リリース後のアクセス解析や効果検証を行う、
といったように沢山やることがある。
(※あ、自分は素人ディレクターなので上のは結構適当なのであしからず)

そのため関わる人間も沢山いる。

効果が上がらなかった原因なんてどこにあるか分からないですよね。
それをディレクター主導でみんなで探しましょう、という形が取れたら理想だと思う。




こんな時代だからこそ「アナログ」の価値を再考しよう


上の「感謝を伝える」という点にも関係するのだが、
こんなデジタルな畑にいるからこそ、アナログで伝える事って大切。

請求書に一筆手書きの手紙が入ってたりするだけで、ほっこりする。
dotのセカイに浸かりすぎてないでたまにはエンピツを持ってみるのもいいかもしれませんね。

「定型」ではない「人間味」ですかね。



クライアント教育が重要


プロジェクトを円滑に進めるには、客教育が重要。

というのも、ずっと客担当者と順調に進めて行ったら、最後の方でいきなり裏ボスにひっくり返された、とかいうこと、あるかと思います。

それは、先方の担当者がしっかり社内の権力者に確認を取っていなかったから。

ただここで難しいのが、◯か×かを選ぶだけなら、答えが得やすい。
でも上の方で書いたように、WEBを作るには色んな要素があるので、複雑怪奇。
それを客のイチ担当者が全て把握して社内の権力者にしっかり伝える(納得させる)なんて、ハードル高い。

そこで、事前に客の担当者だけではなく権力者を全て集めて、
「私たちは今回のプロジェクトでこの目的を実現するためにこういったものを作ります」
という事を伝えてしまう。
それにより、後からひっくり返されるリスクが減るし、
ひっくり返されそうになっても、「最初にそう伝えて了承いただきましたよね」と言える。

なおかつ、理想的なのは、こっちも上の人間から伝える事。
先方の社長からしたら、下っ端ディレクターに言われるより、
上の人間に言われたほうが説得力が増す、という事が現実的にあると思う。
(特に旧態然の会社ほど肩書きを意識するので)


多少最初にコストをかけたとしても、
プロジェクト全体を通して考えれば、リスクが起きた時の追加コストに比べれば屁みたいなもん。




「モテる」事は良いディレクターの条件の一つ


この見出しだと語弊がありそうだけど笑、
つまりモテるという事は、「人を惹きつける魅力がある」という事。

営業では、客を口説き落とす必要がある。
客担当とはリリースまでの長い間、交際しているくらい沢山やりとりしなくてはならない。
外注先やフリーランスとは、お互い惚れ合わないと良いモノは作れない。

といった事からも、恋愛に近い、とよく言われる所以だと思う。




ツイッターやブログは客と身内にバレると束縛ツールになるよね(笑)


まず、客って、意外にツイッターを見ている。
なので、プロジェクトがクソ忙しい時に、「合コンなう」などど書こうものなら、
とっても厭味ったらしいメールをいただく事うけあい。

そしてまた、そういう人ほどフォローせずにURL直打ちとかで見てる。
せめてフォローしてよ。
じゃぁプロテクトすりゃイーじゃん、と言う人いそうだけど、それじゃツイッターやる意味ない笑


あと、身内って、かなり自分の子どものツイッターを見ている。
特にかーちゃんは息子・娘の動向がとても気になる。

昨日の話で面白かったのは、息子のツイッターの内容を実の姉がチェックしていて、
それをかーちゃんに築一報告し、かーちゃんから息子に心配メールが届く、というもの。

「あんた、ちゃんと晩ご飯食べないでしょ?おかあさん心配よ。」

みたいな感じだろうか。

それに対してその方は、食べてもないのに食べたかのようにツイートするらしい。
面白い&微笑ましい。

ま、考え方によっては、親孝行ツールとも言えるのでは。




旧態然の会社では2:8の法則がドンピシャ(8割の社員は使えない)


ある方の話では、「ほとんどの社員、使えねーよ」との事笑。
そのくせ、会社はその人の給料を払い続ける。
そうして立ち行かなくなる。

2割の側の人間でありたいですね。




初めての会社/フリーランスと仕事をするなら、一度は顔見て話をしようよ


初めて仕事する会社の担当者に、「一度お会いしませんか」と話したら、断られたとの事。
意味が分からない。

ただ、企業によってはコスト管理が半端無く、
「外部で打ち合わせだぁ?何時間かかるんだよ。それ時間給でいくらになると思ってんだよ。費用対効果はどうなんだよ。メールにしろ。」
という上司がいるのでしょう。

でも、初めて仕事を共にする人とは、絶対に一度会っておいたほうがいいと思う。
なぜなら、その人となりが見えないのに何を信用すれば良いというのか。

またこれはWebSigの時に話があったのだが、
相手の会社に出向くのには重要なメリットがあって、
それにより制作の現場の雰囲気が見れ、それがその会社のレベルだと分かるのである、と。

また、僕はディレクションをする時、最近はなるべく社内の制作スタッフも客との打ち合わせに同席させようと思っています。
というのも、やはり客と対峙する事でその人に「当事者意識」が生まれるから。

また、打ち合わせを密に行うことで、制作の人間にプロジェクトの背景まで説明でき、
作業への「理解度」を深め、制作者目線からの「提案」を得ることが出来るかもしれない。

意外に重要視されていないけど、僕は制作上がりのディレクターなので、
ボトムアップの改善提案」というものにとても重要性を感じているのです。

なので、僕はどんなに小さい案件でも、必ず一度打ち合わせを行おうと思っています。




20年前からPCいじってたレベルの方と今の若者の違い


昨日の飲み会で、3分の1くらいはあるお二人のプロフェッショナルでギークな方の「昔のパソコンはなぁ!」というトークだった笑。

話を聞くと、本当に今の便利な世の中では考えられないセカイ。
「クオークの精緻っぷり、マジ萌え!」
「フォトショのヒストリーが1回しか戻れない」
「カセットテープに入ったプログラムの付録欲しさにアスキー買ってた」
「レンダリングを動かしてから一週間かかる。4日目で電源ケーブル引っこ抜かれて悶絶」
「思い切って6MBのメモリ増やした」
などなど、冗談みたいで大マジな話が飛び交ってた。

で、何が言いたいかというと、
昔のそういった時代を経験している人は、今の便利な時代しかしらない人に比べ、
パソコンの原理を知っているのでなにか問題が起きた時に絶対的な余裕がある、
という事。

ま、とはいえ今の時代は便利。



という感じでしょうかね。
いやー、とりあえず覚えている限り書き出しまくりましたが、
いかんせん酒の場の話だったので、ウル覚え&文章稚拙です。


僕自身、ディレクションの「ディ」の字も分かってないようなペーペーなので、
ぜーんぶ検討違いかも知れませんし、なーんにも保証しませんのでご容赦を。




さーて、勉強しよっと。