2012年10月6日土曜日

【グローバルフェスタに】NPO、NGO、国際協力、貧困とか人権とか、環境とか【行ってきた】





今週末の土日、日比谷公園でグローバルフェスタという、国際協力系の一大イベントがあったので、参加してきました。





去年まではかものはしのスタッフとして参加していたのだけど、今年はサイとして、色んなNGOを見に行こうと。
(ただ結局がっつりかものはしの飲食ブースを手伝ったので、超疲れた・・・)


去年も思った事なんだけど、グロフェスに来ると、「団体多いな!」って思う。
色んな団体がひしめいている。

大きく分けると、人道支援なのか、環境保全なのか、という分け方から、人権、貧困、飢餓、紛争、難民、生物保全、森林保全、とかに細かく分かれてくるのかな。

またその中でも、外資系なのか、国産なのか、でも分類できる。


やはり当然だけど、ブースの様子は、団体の規模(特に予算)によって違ってくる。

圧倒的に予算規模が大きいNGOは、まず制作物にしっかりお金をかけている。
年次報告書がしっかりしてたり、単純に媒体数が多い。

またその中でも広告宣伝費への投資意識が高い外資系NGO(WWFやプランやUNICEFなど)は、ブース自体にも力を入れてたり、企画物への予算も惜しみない。

WWFのブースはSONYと提携してるからだろうけど、テント自体を自前で用意していて、他団体が白いテントの中で、一つだけ黒いテントで屋根には「SONY」の文字が。(さすがに目立つ)

プラン・ジャパンでは、「Because I am a Girl」キャンペーンに力を入れていて、ブース全体がピンクで統一されていて、訪れた人に写真を取ってもらい、それをその場で印刷、さらにバッチまでプレゼントと、なかなかの力の入れようである。

(今回はセーブ・ザ・チルドレンとかワールド・ビジョンの出展が無かったなぁ)


中堅どころの団体(シャプラニール、オックスファム、ハンガー・フリー・ワールド、シャンティ、ピースウィンズ・ジャパン等)はしっかりブースは作っているし、企画ものもちゃんと用意している、が、あまり予算はかけず、ボランティアさんの力を借りて自前でやっている事が多い。

ピースウィンズ・ジャパンはフェアトレードコーヒーの試飲ができるし、シャンティは絵本をその場で読む事ができるし、ハンガー・フリー・ワールドのブースはいつもしっかり作り込んでいる。


それ以外の数多くの小さい団体は、ブースの作りこみから各媒体まで、全て手作り感が強く、正直なところ、差別化がかなり難しいと思う。

団体の色があまり強くないので、色々な団体を見て資料をもらってきても、なかなか差を感じ取るのが難しい。
さらに団体名も、似たような名前が多いので、正直かなり詳しい人じゃないと、混乱しそうな気がする。


しかし、明らかに感じるのは、広告代理店が入っているかいないかの違い。これは見ていて明らか。
例えばジョイセフのチャリティーピンキーリングである「GIRL Meets GIRL」キャンペーンも、クオリティや宣伝、コンセプトなどがレベル高い。

確証があるわけじゃないので、この団体に広告代理店が入ってるとは言えないのですが、でも入ってると思われる団体の媒体は、レベルが高い。

もちろん写真のレベルも高いんだけど、自力で媒体を作っている団体でも、海外活動によって良い写真を持っている所は多いと思う。

それよりも、コピーのレベルが高い。
単純に、キャッチコピーや、ライティングがわかり易いし刺さりやすい。

自前で媒体を作っている団体は、えてして文字ばっかりで読む気が失せるものばかりだし・・・

一番悲しくなるのは、外資系NGOで本国で作った媒体を無理やり日本語に直訳しているもので、はっきり言って超読みづらい笑。


これはNPO・NGOのブランディングの難しいテーマだと思うけど、しっかりお金をかけてキレイでクオリティの高いブースを作って、紙媒体もしっかりとしたものを作った方がいいのか、
それとも全て自前で泥臭くブースを手作りして、媒体もいくら見た目はかっこ悪くても、味があったほうがいいのか、
より共感してもらって支援してもらうために、どちらが正解なのか、難しい所だと思う。


ちなみに僕個人だったら、で考えると、支援したいと思うのは、
真面目に余計な事はせず、自分たちが行なっているメインの活動と、その成果を、しっかりと伝える事に予算をかけている団体かな。


個人的に、資料がしっかりしているな、と思ったのは、まず「JEN」。




さすがにプラン・ジャパンはクオリティ高い。




個人的にもらって一番読み込んでしまったのは、UNHCRの「Caring Hands」という、難民の問題とUNHCRの活動を国ごとにサマったブックレット。




なかなか適度な文字量で読みやすいし、何より写真が良い。






WWFさんは、さすがのクオリティ。




でも、個人的に一番参考になったのは、ユニクロの社会貢献を伝えるためのブックレットである「服のチカラ」だった。




さすがに超大企業なだけあって、お金をかけているんだろうけど、コンテンツのコンセプトが分かりやすく、NGOの媒体としても参考になるんじゃないかなーと。

まずフローが分かりやすい。



あと、何よりもいいなと思ったのが、工場で働く中国人にフォーカスした部分。
どんな子が、どんな環境で、どのように働いているのか、を数字もふまえて纏めている。



いや、現実として現場でこの情報通りの労働環境になっているかどうかはわからないけど、、でもコンセプトとして現地で働く人が見えるのはいいなーって思う。

やっぱり一般的に、どの団体も、支援を受けるべき対象(子どもとか)の写真や、実際の受益者の写真はふんだんに使っているのだけど、そこで働く人々の写真はあまり見られない。

お金を預ける団体で、どんな人がどのように活動しているのか、僕だったら超知りたいし、そこが分からなかったら寄付したくないな、って思う。



と、色々参考になったグローバルフェスタ、ただ何よりも、飲食ブースで各国の民族料理食べて、各国のビールを飲んでるだけで、すごい楽しい。



明日もやってるので、行ったことない人は是非行かれてください!
(かものはしブース立ち寄ってね)